サンフランシスコとサクラメントの中間辺りにある、小さな町。
飛行機で行ってもよかったんだけど...
荷物をトランクに放り込んで行けるし、寄り道が好きなこともあって、往復1,400kmを車で行っちゃった。^^
とはいっても今回は撮影旅行ではなくて...
先日亡くなった、Jの叔母であるNさんの葬儀に参列するためだった。
3週間ほど前、Nさんはキッチンの床で倒れ、意識不明となる。
そして、そのまま昏睡状態に。
検査の結果、このまま目を覚ますこともなく、植物状態でしか生きられないといわれ、夫であるF氏(Jの叔父)が数日前に、人工呼吸器などのチューブを外す決意をした。
私はNさんと面識はなかったので、亡くなった彼女を偲んで泣くということはなかったが、
残された夫と息子のR君(13歳)のことを思うと胸が痛んだ。
二人はまだ十代の頃に出会ったそうだ。
F氏いわく「初めて出会ったとき、世の中で一番美しい生き物は彼女に違いないと思った」とかで、
Love at first sight...一目惚れだったのだそう。
そのまま交際したものの、まだ二人とも若かったこともあり、2年ほどで破局。
そのあとお互い別の相手を見つけて結婚したものの(彼女は2度も)、どちらも離婚に至る。
そして乳児を抱えたシングルマザーであったNさんとF氏が、再び一緒になったのが今から11年前。
血のつながりこそないものの、息子のR君もF氏の養子となり、3人でずっと一緒に暮らしてきた。
突然にして母親を亡くしたR君は、以前からJの親族の間では、頭のいい子として知られていた。
彼のことはJから何度か聞いたことがあったものの、私が実際に会うのは今回が初めてである。
そして、彼は評判どおりの「いかにも聡明な子」であった。