イタリア料理スローフード生活:モディカの生活
モディカの象徴、サン・ジョルジュ教会。
何度みても、その壮大な、姿に飽きずに感動していました。そして、いつも、鐘の音が・・。鐘の音は、不思議です。気がつくと、鳴っている、でも気がつかないときでも、心に入り込んで、知らない間に、なっているもの。
モディカの街で、静かにたくさんうけとりました
3月31日で、モディカのボナユートの研修を終えました。
1月から、3ヶ月間、その間に、最初は、住居の問題があり、3回引越しという、移動の多い、ばたばたした日々では、ありましたが、そのせいで、違う地域3カ所に、住めたのは、面白い体験でした。(でも、最初のひどい日々は、思い出したくないですが;)
後半は、ようやっとおちついて、とても充実した3� ��月間。
ボナユートのシチリア菓子は、本当にすべて、手で時間をかけて、つくられているので、それを、目の前で、体験できたのは、大きな財産になりました。
また、イタリア人の働き方、人それぞれの性格、人間関係、などなど、お菓子づくり以上に(?)興味深々で、いつも工房で、キョロキョロしていたものです。
結局のところ、"人間"への好奇心が、原動力になっているのかも?
さて、お世話になった、ボナユートの3人のシチリアーニ(シチリア人)たちを紹介します。
どの赤ちゃんに年齢がそこに最初の単語を言う
ジャンニ
この人なしでは、ボナユートは、ありえない。仕事は、正確、速い、きれい、と3拍子そろったすばらしさ。仕事はクール、恋愛は、めちゃくちゃ熱い。現在、"恋に落ちてる"真っ最中なので、何をしても、平気です。
美人の彼女が工房に来ると、顔から、声から、すべて一変。1秒で、とろとろに、とろけます。イタリア人と、日本人は、異人種!と思うのは、このとき。彼女が工房に来たその瞬間から、工房内で、私たちは、舞台の脇役に変わります。
2人には、スポットが、さんさんとあたり、あいさつのキスで、チュッ、チュッ、とはじまり、向かい合って、♪世界は、2人のため~♪です。他のイタリア人は、知らん顔を装って、� �事を続けています。見えてるのに、みんな全然見えてないみたいに・・・ほんと、まるで、舞台のワンシーンなんです。
私はといえば、やっぱり見えてるので、けっこうちらちら目がいきます。そして、なぜか私が顔から火をだしています。いや~、シチリア人は、本能で生きている。ま、ともかく、幸せなのは、いいことだ。
そして、リガブエ、エリサなど、音楽の趣味が私と、とても合いました。
誰かがあなたに興味を持っているとき知っている方法
サルバトーレ
のんびり、超マイペース、こちらも、別の意味で、世界は、サルバトーレを中心に、回っています。はじめ、キッチンがアパートになかったとき、お昼を、工房で作ってたのですが、いつも最後に来て、最後まで残っている彼には、親切にしてもらいました。
アレッサンドロ
若干23歳。7人きょうだいの6番目、唯一の男子とあって、甘え上手で、でも「オレに任せろ!」的なところもあり、おうちでの様子が目に浮かびます。工房では、同じお菓子を作っているのにもかかわらず、ジャンニが、いつもアレッサンドロに、「小麦粉1kg、砂糖2kg」と、いちいち言って、計らせています。
アニカ·ソレンスタムは生まれた
「日本では、いい加減、覚えろ!って怒られるとおもうよ。それに、新米のアレッサンドロは、こんなに気軽にジャンニに聞けないよ。」(だって、アレッサンドロの聞き方が、日本人的にはかなりえらそうなのだ)、といったら、「日本じゃ間違ったら、どうなるの?」というので、「うーん、雰囲気が、けっこう悪くなると思う」「聞かないで、まちがうより、聞いたほうがいいじゃないか?」というので、「まあね~」
すると、アレッサンドロがやってきて、「こうしとけば、僕が間違っても、"ジャンニが、こういったからじゃないか"っていえるからいいでしょー♪」と、にこにこと、ふざけたことを抜かしています。
ジャンニも、「こいつは� �レが、小麦粉っていっても、砂糖はかったりするんだぜ」と、にこにこ。上下関係が、日本にくらべて、ほんと希薄です。
「でもさ、実際、毎回毎回言うの、めんどさくないの?」とジャンニにきいたら 「ぜんぜん」だそう。よく言えば、とても寛容なのです。
最後に、売り場にいるベアトリーチェ。
写真はないですが、本当に素敵な人です。アパートのことで、秘書ともめているとき、彼女なしだったら、あのつらい時期をのりこえられなかったでしょう。 話をきいてもらい、人間関係について話したり、本当に助けられました。現在3人のお子さんのママであり、2匹の大型犬と、7匹の子犬のママでもあります。とても素敵な家族です。ボナユートの上品なお店の雰囲気にぴったりあった、と ても知的な女性です。
最後に、私が、本が大好きなのを知って、本をプレゼントしてくれました。
突然で、思わず涙がこぼれそうになりました。
そして、新しいアパートの家主の、リタ。裏表のない、面倒見のいいパワフルな人で、モディカの家庭料理をたくさん、ごちそうになりました。また、モディカで会った唯一の日本人のYさん、唯一なのに、幸運にもとても気があって、短い昼休みに、2人して、いっきに、たくさんのこと日本語でしゃべりまくりました。おいしいものをいつも買ってアパートに来てくれて、本当にありがとう。
120%で駆け抜けた感のある充実したモディカでの日々でした。
次回は、モディカの街の、静かで小さな風景を紹介します。
(もちろん、シチリアのお菓子も、まだまだ続きます!)
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