57,000人を超える人が集まった埼玉スタジアム2002。アウェイ側（つまりバルセロナ側）に座った私は、スタジアム内の熱気に驚かされた。自分の興奮なんて、まるでちっぽけなように思えてならなかった。

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ときおり傘を差したくなるような本格的な雨も降る中、明らかにユニフォームの上にレインコートを着ていないレッズサポーターたちが逆側のゴール裏にいた。徐々に赤く埋め尽くされていく観客席。まるで炎が立ち上っているかのような感じだった。

地元で行われる試合の観戦を通じて、浦和レッズの応援の凄さを肌で感じていたと思っていたが、それは大きな間違いだと気付いた。そしてこのサポーターがレッズをずっと支えてきたんだ、と改めて実感した。

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試合が始まると、バルセロナペースで試合が進むも、スタジアム内外に響き渡る声で応援を続けていた。個々の選手への激励、素晴らしいプレーへの惜しみない拍手……。決定的なチャンスが訪れるとボルテージが一気に上がった。

結局、試合は0-3での完敗。バルセロナがフルメンバーでなかったことを考えると、まだまだ世界の壁の厚さを痛感させられる。しかしこれだけ熱いサポーターがついていれば、絶対に一緒に強くなれるはずだ。